コラム

カッティング・エッジ㈱サービス紹介動画―第6弾ー

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カッティング・エッジ㈱サービス紹介動画―第5弾ー

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カッティング・エッジ㈱サービス紹介動画―第4弾ー

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カッティング・エッジ㈱サービス紹介動画ー第3弾ー

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カッティング・エッジ㈱サービス紹介動画ー第2弾ー

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カッティング・エッジ㈱サービス紹介動画ー第1弾ー

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リアルと仮想の逆転ーメタバースとNFTが創造するデジタルツイン

そもそもメタバースとは何か。それは、「メタ(meta/  超越した、高次 元の)」と「ユニバース(universe/ 宇宙)」を組み合わせた 造語と言われています。。コンピュータのサイバー空間上に構築された仮想 空間であり、アバターと呼ばれる自分の分身を介してその世 界に入り、他の利用者とコミュニケーションしたり、オフィ スに出社したりできるものです。さらに、仮想店舗に立ち  寄ったり、アーティストのライブに参加することも可能です。まさに仮想空間上に構築された街に住むイメージといえます。

さらに、先進の製造業では、エヌビディア社が開発したオムニバース(仮想空間上の共同作業プラットフォーム)を活用し、現実の工場や物流センターを仮想空間上に忠実に再現し、シミュレーションできるデジタル・ツインを実施しています。ちなみにBMW社では、オムニバースの導入により、コストを30%削減することに成功しました。

最近ではフェイスブック社がメタバースの将来性にかけて、社名をメタプラットフォームズに変更し、同事業に年間1 兆円投 資することを決定したことも話題となりました。

(フェイスブック社が発表した「ホライズン・ワークルーム」のイメージ画像。)

またNFT(Non-Fungible  Token)も注目されていますが、これはブロックチェーン技術を用いた偽造不可能なデジタルデータのことです。今後、あなたが発した言葉やデザインや動画がNFTとして保存され、仮想空間上で高額で取引されるかもしれません。

つまり近い将来、メタバース上で土地を買う、もしくはスペースを借りてそこでリアルのビジネスと同様にNFT化された商品や暗号資産(イーサリアム、ビットコイン等)を活用して起業するということも十分考えられるわけです。

(日経新聞記事より)

 

デザインシンキングによる問題解決手法

市場が成熟しきった現在、サービスやプロダクトの価値は、料金や機能性というよりも、それを使うことによって「どのような体験ができるのか」という「ユーザー体験」に移行してきています。そのような背景の中で、ここでは最近外資系コンサルティングファームやシリコンバレーの企業でもブームになっている「デザインシンキング」について解説していきたいと思います。なぜなら、「デザインシンキング」は「人を中心」に据えて、より快適な「ユーザー体験」をデザインすることを目的に以下の5つのプロセスにより実施される問題解決手法として知られているからです。

1.共感
まず、ユーザーインタビューやアンケート、観察を通じて、対象となる情報を収集します。 収集した情報をもとに、ペルソナ(典型的なユーザー)となる人物像を特定します。次に気になったコメント・事実についてリストアップし、それらについてチームで話し合い、解釈した結果を「インサイト(洞察)」として書き出します。

2.問題(課題)定義
導き出した「インサイト」をもとに、ユーザーのニーズを考えます。本当は何を実現したいのか、潜在的な課題は何なのかを深掘り、抽出していきます。そして、「ユーザーの解決すべき課題」を定義します。

3.発想(アイデア)
上記で定義した課題を解決するため、チームでのブレインストーミングを行い、多くのアイデアを出します。そして優先順位の高いものから1つに絞り、その内容をコンセプトとしてまとめ、次のプロセスに進めていきます。

4.プロトタイプ
3で出たアイデアを検証できるプロトタイプと呼ばれる試作品を作成します。

5.テスト
試作品のユーザーテストを通じてアイデアの評価を行っていきます。フィードバックをもとにプロトタイプを改善していきます。

このように、デザインシンキングではユーザーインタビューから始まって試作品の作成、ユーザーテストまでを行いますので、カバーするスコープが広範に渡ります。ですが、アイデア出し(発想法)の部分に限って言えば、KJ法によるブレストと類似した手法をとっています。(後述)

デザインシンキング(発想フェーズ)―ブレインストーミングの進め方

ここでは、前ステップで定義した「解決すべき課題」に対して、「どうすればできるのか」というアイデアの出し方、ブレインストーミングの進め方について解説します。

まず、チームメンバー全員にポストイットを配り、メンバーそれぞれがアイデアを考え、ポストイットに書いて、ホワイトボードに貼っていきます。その際、アイデアは具体的かつ簡潔に記述し、ファシリテータはタイマーを用意して、1つの問題に対して「3分間」の制限時間を設け、集中して最低1人10個以上のアイデアを出すよう促します。

3分経ったら、さらに様子を見て1~2分間延長時間を設けます。

次に、たくさん出たアイデアをカテゴリーごとに分けて、投票基準に基づいて投票を行います。投票基準としては以下の3つが考えられます。

  • 最も成功する可能性が高い
  • 最もユーザーを喜ばせる可能性が高い
  • 最も画期的である

これらの基準から選ばれたアイデアについて

(1)「どんな価値があるのか」

(2)「どのようなユーザーにフィットするのか」

(3)「実現への障害は何か」

という観点から内容をクリアに定義しながら、最後に「コンセプト」としてまとめていきます。(下図参照)

KJ法と比べ、デザインシンキングのブレインストーミングのユニークな点は、投票基準を事前に設け、ポイント制を用いて、最終的な判断をメンバー全員による「投票」で決定する点にあると思います。フラットな会議方式も含め、非常に民主的な方法であるといえます。

【STEP1】新しいアイデアの創出ー本当に使える3つの発想術

「新しい事業アイデア」を生み出すといっても、全く何もないところから新しいアイデアを創出することは極めて困難です。

言い換えれば、商品やサービスに関する基本コンセプトが出尽くした現代社会において、すでにあるものを組み合わせる方法でしか、アイデアを生み出すことはできないといってもよいでしょう。アイデアに関する古典的名著として知られている、ジェームス・W・ヤング著『アイデアのつくり方』でも「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもない」と断言されています。

また、アップル社を創業したスティーブジョブスは、’Connecting The Dots’という言葉を用いて、創造力とは、一見関連性のない過去に経験した様々な点(出来事)と点(出来事)が後になって結びついて、新たな「何か(アイデア)」が見出されることであると述べています。

それでは、「新しいアイデア」を生み出すには、どのような方法を用いればよいのでしょうか。

それは、2つ(複数)のモノの関係性に着目して、以下の3つの考え方から想起することが考えられます。

①2つ(複数)のモノの組み合わせを考える
②2つのモノの価格や情報の差(ギャップ)を利用する
③複数のモノの中から空いているモノ(アイドル)を有効活用する

つまり、既存の2つ(複数)のモノに対して、加減乗除などの変更を加えることにより、新たなアイデア(提供価値)を生み出す発想法といえます。

これら3つの発想法に対し、以下のようなタイトルを付け、その内容について深堀していきたいと思います。

①「組み合わせ法」
②「ギャップ活用法」
③「アイドル活用法」

① 組み合わせ法 ~2つ(複数)のモノの組み合わせ~

組み合わせ法のアイデア出しは、既存の異なる要素を組み合わせる作業が中心となります。

例えば、新製品・新サービスの開発プロジェクトの場合には、技術、市場など、異なる2軸の組み合わせで考えていくと効率的に作業を進められるはずです。その際、「現在、自社で保有する中核技術やノウハウを既存の市場とは異なる新たな市場と組み合わせてみる」などというように、片方の軸を固定させるとより具体的にアイデアを発想しやすくなるでしょう。(下図参照)

具体例として、富士写真フィルムでは、デジタルカメラの登場によって既存のカメラ市場が縮小する中で、中核技術である「フィルム技術」を「写真」以外のマーケットで活かす道を模索しました。そのなかで、写真フィルムの主成分であるコラーゲンに着目し、「化粧品市場」に新たな活路を見出すことに成功したのです。

このように、中核技術・ノウハウをいかして新製品・新サービスを開発し、新規分野に売り込んだ例は少なくなく、他にもダイナマイトの原料であるニトログリセリンが心臓病の治療薬に転用されたケースなどがあげられます。

② ギャップ活用法 ―2つのモノ(市場)の価格格差、情報格差を利用―

今やグローバルビジネスでは常識となっている「世界で最も安い市場でモノを調達して、世界で最も高く売れる市場で売る」という考え方のもとになっている発想法といえます。

今日では、巨大グローバル製造業が、企画・デザインは本社で行い、生産そのものはアジア圏や東欧諸国など人件費、物価の安価な地域で行い、グローバルに展開する店舗で販売する垂直統合型のビジネスモデル(SPA)を採用しています。具体的には、GAP, ラルフローレン、ZARA, H&M, ユニクロ、IKEAなどを挙げることができ、まさに市場間の「ギャップ活用」の発想によって成功した事例といえるでしょう。

次に、近年英会話学習で普及が進む「オンライン英会話」について考えてみましょう。このビジネスが、従来の英会話学校に比して圧倒的に優位性を持つ理由は、コストにあります。まず、講師については、英語の堪能なフィリピン人講師を採用することでコストを従来の5分の1以下に下げ、オンライン学習を採用することにより、その他の付帯費用(物理的な施設等)も極限まで下げることを可能にしました。まさに2つの市場の「ギャップ活用」の事例の一つといえるでしょう。

ところで、IT業界では、アメリカで流行したものは3~5年後には必ず日本でも流行すると言われてきました。ソフトバンクの孫社長で有名な先行する市場(アメリカ)の情報をいち早く日本に取り入れて活用する「タイムマシン経営」も、2つの市場の情報格差を利用した成功例といえるでしょう。

 

③ アイドル活用法 ―空いているものを有効利用―

空いているリソース(資産)、空いているキャパシティ(容量)、空いている時間、空いている能力など・・・現代社会においてこうした無駄と思えるものは増え続けています。一方で、インターネットの発達により、現在では、こうした「アイドル=空いているもの」を見つけ出すことは非常に容易になりました。このような状況を背景に、あらゆる業界において「アイドル」が大きなビジネスチャンスになってきています。シェアハウス、ルームシェア、カーシェアリングといったシェアリングビジネスは、こうしたアイデアの発想から生まれてきたものです。顧客の混雑度によって価格を変更するダイナミックプライシングもアイドルビジネス(空いている時間の有効活用)の一種と言えるかもしれません。

具体的な事例としては、配車サービスのウーバー、民泊サービスのエアビーアンドビーなどを上げることができます(空いている資産の有効活用)が、最近はやりの「空き家再生ビジネス」もこうした発想から生まれたビジネスであると言えます。

また、これまで中小製造業(印刷業、クリーニング業など)の多くは、低い稼働率(50%以下)にもかかわらず、高額(1億円以上)の生産設備(機械)をかかえ、固定費が大きな負担となっていました。このような状況を解消するため、同業の企業間の情報をネットワーク化し、ユーザー側のオーダーに応じて、適切に発注を割り振るしくみを構築し、業界全体として機械の稼働率を向上させることが可能となりました。(空いているキャパシティの有効利用)このようなしくみを仲介サービスとして提供し、成功している事例としては、ネット印刷のラクスル、宅配クリーニングのリネット等があげられます。

新規事業における市場規模の予測 ー フェルミ推定の活用

事業アイデアを実際の新規事業として採用するか否かを判断する際、採算性の観点からもポテンシャル市場を知ることは非常に重要です。しかしながら、新規事業の場合、十分な統計データの揃っていない未知の市場であることが多く、市場規模を推定することは容易ではありません。そこで活用可能な経営ツールとして、今回は「フェルミ推定」という手法を紹介したいと思います。

フェルミ推定(Fermi estimate)とは、実際に調査することが難しい捉えどころのない数・量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算する推定法である。
フェルミ推定で有名な問題は、「アメリカのシカゴには何人のピアノの調律師がいるか?」を推定するというものである。これはエンリコ・フェルミ自身(ノーベル賞受賞物理学者)がシカゴ大学での講義の中で出題したとされている。
この問題に対する回答例を下記にて解説する。

まず以下の条件を仮定する。
1)シカゴの人口は300万人とする。
2)シカゴの1世帯あたりの人数は平均3人とする。
3)ピアノの保有数は10世帯に1台とする。
4)ピアノ1台の調律は年に1回行うものとする。
5)調律師が1日に調律できるピアノは3台とする。
6)調律師は年間に250日働くものとする。

上記仮定を元に次のように推論する。
1)シカゴの世帯数は、300万/3=100万世帯
2)シカゴでのピアノの総数は、100万/10=10万台
3)ピアノの調律は、年間に10万件程度行われる
4)1人のピアノの調律師は1年間に250Ⅹ3=750台を調律する
5)したがって調律師の人数は10万/750=130人程度と推定される

それでは、身近な別の事例を考えてみましょう。

【問題】日本にいる猫の数は何匹か、推定して下さい。

【回答】

(アプローチ)ペットとして飼育している猫の数に絞る。

日本の世帯数 × 猫の所有率 × 1世帯当たりの平均所有数
(日本の世帯数)1世帯平均3人とすると、12000万人÷3人=4000万世帯—-①

(猫の所有率)動物の所有率50% × その中の猫の所有率30%=15%——-②

(1世帯当たりの平均所有数)1匹だけ所有60%、2匹所有30%、3匹所有10%とすると、
1 × 0.6+2 × 0.3+3 × 0.1=1.5(匹)—–③

① × ② × ③ より、
4000万 × 0.15 × 1.5 = 900万(匹)

ちなみに、 統計的には952万匹(2017年調査)いるとのことです。

(上記問題は、「地頭を鍛えるフェルミ推定ノート」より引用)

筆者の関連サイト

新規事業の立ち上げプロセスは7つのステップで!

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