コラム

リアルと仮想の逆転ーメタバースとNFTが創造するデジタルツイン

そもそもメタバースとは何か。それは、「メタ(meta/  超越した、高次 元の)」と「ユニバース(universe/ 宇宙)」を組み合わせた 造語と言われています。。コンピュータのサイバー空間上に構築された仮想 空間であり、アバターと呼ばれる自分の分身を介してその世 界に入り、他の利用者とコミュニケーションしたり、オフィ スに出社したりできるものです。さらに、仮想店舗に立ち  寄ったり、アーティストのライブに参加することも可能です。まさに仮想空間上に構築された街に住むイメージといえます。

さらに、先進の製造業では、エヌビディア社が開発したオムニバース(仮想空間上の共同作業プラットフォーム)を活用し、現実の工場や物流センターを仮想空間上に忠実に再現し、シミュレーションできるデジタル・ツインを実施しています。ちなみにBMW社では、オムニバースの導入により、コストを30%削減することに成功しました。

最近ではフェイスブック社がメタバースの将来性にかけて、社名をメタプラットフォームズに変更し、同事業に年間1 兆円投 資することを決定したことも話題となりました。

(フェイスブック社が発表した「ホライズン・ワークルーム」のイメージ画像。)

またNFT(Non-Fungible  Token)も注目されていますが、これはブロックチェーン技術を用いた偽造不可能なデジタルデータのことです。今後、あなたが発した言葉やデザインや動画がNFTとして保存され、仮想空間上で高額で取引されるかもしれません。

つまり近い将来、メタバース上で土地を買う、もしくはスペースを借りてそこでリアルのビジネスと同様にNFT化された商品や暗号資産(イーサリアム、ビットコイン等)を活用して起業するということも十分考えられるわけです。

(日経新聞記事より)

 

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