1.5年後の売上目標設定と各年度への展開
まず売り上げ見通しとして、ターゲット市場規模の推定を行います。(市場データが不足している場合、フェルミ推定等を活用して、予測を行う。)
その中で5年後までに自社として獲得できる顧客数を設定し、そこに平均客単価を掛けて、売上目標金額を設定します。その数字を、各年度別、各製品別に展開(ブレイクダウン)していきます。(実際には、Excelシートでシミュレーションを行う。)
(売上の立て方としては、サブスクリプションのように1商品につき、毎月発生するような累積型のものもありますが、ここでは説明をわかりやすくするため、売り切り型の商品ケースに絞って説明します。)
2.コストの調整 (5ケ年の予測PLの作成と損益分岐点売上高の設定)
次にコストとして、各年度ごとに、売上原価(原材料費、仕入原価等)を見積もり、粗利益を算出、さらに販管費(オフィス賃料、人件費、営業経費等)を見積もり、粗利益から差し引くことにより、営業利益を算出します。これにより、5ケ年の予測損益計算書(PL)が作成可能となります。また、この中で利益が0となる売上ポイントが損益分岐点の売上高となります。
3.キャッシュフローを計算し、資金の見通しを立てる。
上記予測PLをもとに収支計画をまとめます。ここで、単年度利益だけでなく、累積利益も算出します。さらに、入出金タイミングも考慮した現金収支(キャッシュフロー)を計算し、今後5年間の資金の見通しを立てます。さらに事業撤退時にかかるリスク金額(累積損失額+従業員の退職金額)も合わせて見積もっておきます。