ビジネスモデルについては、「ビジネスモデルキャンバス(ビジネスマップ)」を使って1枚の紙にまとめることをお勧めします。筆者は「ビジネスモデルキャンバス」の詳しい説明と典型的なビジネスモデル10パターンの紹介を、自著「超図解!新規事業立ち上げ入門」(幻冬舎刊)の中で取り上げましたが、その抜粋が下記連載記事にありますので、ここに転載させて頂きます。是非、ご一読ください。
なお、最近の事例として、「メルカリ」のケースを最後に掲載しましたので、こちらも合わせてご覧ください。
[連載]すぐに使える、役に立つ! 「ビジネスモデル」の雛形と活用事例
- 【第1回】 ビジネスモデルの構成要素「バリューチェーン」「収益モデル」 2017/06/01
- 【第2回】 企業の収益モデル策定に不可欠な「利益の公式」とは? 2017/06/08
- 【第3回】 ビジネスの流れを可視化…「ビジネスモデルキャンバス」の記入法 2017/06/15
- 【第4回】 スターバックス、サウスウエスト航空が採用した「事業モデル」 2017/06/22
- 【第5回】 トヨタ自動車やアスクルのケースに見る「事業モデル」の例 2017/06/29
- 【第6回】 Yahoo!オークション、QBハウスの例に見る事業モデル 2017/07/06
- 【第7回】 俺のフレンチ、ジレットの例に見る事業モデル 2017/07/13
- 【第8回】 ソフトバンク、ルフトハンザ等の例に見る事業モデル 2017/07/20
- 【最終回】 ソフトウェア業界の例に見る「ビジネスモデルマップ」の活用術 2017/07/27
それでは、最近の事例として、メルカリのビジネスモデルキャンバスを下記に掲載します。少しコメントさせて頂くと、これは、フリーマーケット(中古品売買)X インターネットの組み合わせアイデアによる事業と言えます。また、購入者と出品者はともに一般消費者であり、ビジネスモデルとしては典型的なプラットフォームビジネス(マッチングビジネス)です。彼らが参入する5年前にはすでにヤフオク!というリユース市場の巨人がおり、競合ひしめく中で、なぜ彼らはトップに躍り出ることができたのでしょうか。彼らの競争優位の源泉はユーザーエクスペリエンス(顧客体験)に徹底的にこだわった点にあると思います。それは、PCではなく、広い年代層で利用可能なスマホにこだわり、また利用者の不安を解消するしくみをいくつも提供した点にあります。たとえば、匿名性の確保、配送保証、エスクロー(代金の第三者預託)、AI+人による査定などをあげることができます。