コラム

【STEP2】現状分析(ケース・スタディ)

ここでは、SWOT分析、5F分析を使った事例を通じて、現状分析の方法を解説していきたいと思います。

1. SWOT分析

SWOTとは自社の強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の頭文字を合わせた造語であり、自社分析に使われる最もポピュラーな経営ツールです。
下図は、筆者も経験した外資系IT企業が日本に進出する際のSWOT分析の例です。

さらに上記SWOT分析の応用編ともいうべき、クロスSWOT分析という手法があるのですが、これは「機会」「脅威」と「強み」「弱み」を組み合わせて戦略を考える手法になります。下図は、上記外資系IT企業のクロスSWOT分析になります。

上記のように、自社にとって「強み」かつ「機会」である部分については積極攻勢に出るべきであり、また「弱み」かつ「脅威」である部分に対しては初期段階では参入を見送ったほうが賢明であると考えられます。

2. 5F分析

5F分析は、5つの競争要因をもとに、自社と取り巻く競合環境について整理する手法で、マイケル・ポーターによって提唱されました。5つの競争要因は、①売り手、②買い手、③業界内の競合、④新規参入業者、⑤代替製品・サービスとなります。つまり、競争相手は同業他社だけではないのです。例えば、ファーストフードの競争相手は、時間とお財布の争奪戦という意味で、携帯電話かもしれないのです。下図はモスバーガーの事例です。

以上が今回の投稿になります。

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